イタリアのホムパ事情を Guenに聞いてみました!
このブログ記事でも、たくさんのアメリカのホムパ事情を紹介してきました。でも、アメリカ以外、例えばヨーロッパのホムパってどんなものなんでしょう? ということで、ホムパ推進委員会のメンバーであるイタリア人のGuenに、 故郷イタリアのホムパ事情 や日本のホムパで驚いたことを聞いてみました!
目次
イタリアのホムパ➀「5分前集合」はマナー違反!?
Guen「日本でパーティーに参加して驚いたことの一つに、みんなスタート時間の少し前には会場に着いていること。イタリアでそんなことされると、ホストの方はまだ準備できていないし、かえって迷惑。イタリアでは、例えばスタートが19時30分だとすると、30分後の20時頃からみんなが集合し始めるということが多いの」。
━ ━ 結構ゆっくりなんですね! でも、確かに誰かの家が会場だと、5分前集合って迷惑かも…。30分後から集まりだすってことは、かなりアバウトな感じで集まるんですか?
Guen「イタリアでは、全員がそろうのが1時間後とか、遅い人は2時間後とか!だから、パーティー自体がかなり長時間になるの」。
イタリアのホムパ② Aperitivoを楽しもう!
Guen「さっき言ったように、イタリアではみんながそろうのに時間がかかるけど、その間の時間もパーティーの一部なの。来た人から、“Aperitivo(アペリティーヴォ)”と呼ばれる軽いお酒とおつまみを楽しむのがイタリア流。日本の居酒屋で出てくる“付け出し”みたいなイメージかな?」
━ ━ じゃあ、その間にホストはメインの料理を準備したりするんですか?
Guen「そうね。例えばホストがカップルだったら、1人がゲストを迎えて相手をしてる間に、もう一人が準備を進めているということが多いかな。ゲストもそれぞれ自由に楽しんでいるから、飲み物とおつまみがあれば、そこまで気を遣うこともないしね」。
イタリアのホムパ③ 手土産に料理は原則NG
Guen「それとイタリアでは、パーティーを開くホストがガッツリ準備することが多いの。料理も自分たちが食べたいものを用意しているから、ゲストが余計な気を遣って料理を持参すると、逆に失礼になるのよ」。
━ ━ なるほど! じゃあ、イタリア人のパーティーに呼ばれたら、何を持っていけばいいんですか?
Guen「大げさにならない程度のドリンクとかデザートを持っていけばOK。子どもの誕生日パーティーなら、プレゼントだけ持参することが多いよ。とにかくゲストの負担は最小限なことが多いの。もちろん若い人のカジュアルなパーティーなら、もっとざっくりしていて、みんなでファストフードやスナックを持ち寄ることもあるよ」。
イタリアのホムパ④ ピッツァは日本のラーメンと同じ!?
━ ━ やっぱりイタリアのホムパは、ピッツァとかパスタが並ぶのかな?
Guen「それはよく言われるけど実はそうじゃなくて、ホムパの料理にピッツァはあまり登場しないの。日本のラーメンと同じで、街に安くて美味しいものがあるから、わざわざ作ることがなくて、外食の時かデリバリーが多いのよ。それに大人数分のピッツァを焼くのって大変でしょ?」
━ ━ へえ~! ピッツァは日本のラーメンと同じような立ち位置なんですね!ちょっとビックリ。
Guen「パーティーの最中、テーブルに絶え間なくあるのがパンかな。パン+肉料理・魚料理。パスタ+肉料理・魚料理といった感じ。あと、イタリア式のコース料理の順番に出てくるところも多くて『料理が出る→食べる→お皿を片付ける』というのを繰り返してパーティーが進んでいくの。料理の順番は、ざっくりとこんな感じ ↓↓↓ 」。
- アンティパスト(前菜)
- 一皿目のメイン(パスタなど)
- 二皿目のメイン(肉・魚など)+サラダ(別に出てくることも)
- デザート
イタリアのホムパ⑤ 日本で驚いたのは…
━ ━ 他に日本のホムパで驚いたことってある?
Guen「日本に来て初めてホムパに誘われた時のことなんだけど、イタリアやヨーロッパの若い人たちのパーティーのように、音楽がかかって大勢が参加するクラブみたいなものだと思って、クラブ用の服を着て出かけたの。そしたら、参加者も6~7人で、コタツでまったりとおしゃべりするようなホムパだったから、すごく驚いた! クラブ用に準備したお洒落な靴も脱いでコタツに入ったから、なんだか笑えて来て(笑)。でも、それはそれでみんなとゆっくり話ができて、とても楽しかったよ♪」
━ ━ 日本のコタツ文化に触れたわけですね(笑)! でも日本のホムパって、あまり立食のイメージがないかも? 人数もそんなに多くないし。
Guen「イタリアでは、寝室などのプライベートなゾーンは別にして、みんな自由に思い思いの場所でくつろぐ感じかな。住宅事情の違いもあると思うけど、あまり参加者がひと固まりになることはないかも。それと、普段は家の中で靴を脱いで過ごしている家庭でも、ゲストには『靴を脱いで』っていうのは失礼になるの。だから、靴のまま上がってもらうことが多いよ」。
━ ━ やっぱり国によって、ホムパにもいろんな文化があるんですね。アメリカの話を聞いてもそうだったけど、イタリアもこだわりがありながら自由度が高そう! 次のホムパは、イタリア流にチャレンジしても楽しそうですね♪ 今後もホムパ推進委員会は、いろんな国のホムパスタイルを調査して、ホムパの楽しみを広げていきます!!