新年に食べるお菓子「ガレット・デ・ロワ」とは?

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最近では、少しずつ認知されつつある、新年を祝う際に食べるフランスの伝統菓子 「ガレット・デ・ロワ」 。きつね色にこんがり焼かれたパイが印象的で、見た目もおしゃれなこの伝統菓子は一体どんなものなのでしょうか?

今回は「ガレット・デ・ロワ」について解説したいと思います。

ガレット・デ・ロワとは?

フランスの伝統菓子であるガレット・デ・ロワとは、キリスト教の行事である公現祭(1月6日)の日に食べるものです。

パイ生地の中に、アーモンドペーストとカスタードをあわせた詰め物が入った食べ物です。フランスの各地位で多少は異なりますが、パイの上に紙でできた王冠が置いてあり、中には小さな陶器製の人形が1つだけ入れてあるのが一般的です。

フランス北部ではアーモンドクリームのガレットですが、ロワール川以南の地域ではブリオッシュ生地で作るガトー・デ・ロワ、ブリオッシュ・デ・ロワが親しまれています。

由来や起源などは?

食べられる日の公現祭とは、1月6日にアジア、アフリカ、ヨーロッパから来た、 東方の三博士が、幼子イエスを礼拝して、贈り物をした日とされています。この東方の三博士が、供物として持っていったのがガレット・デ・ロワといわれています。

名前の由来についても簡単にご説明すると、ロワ(王たち)とは、フランス語でロワ・マージュと呼ばれる、東方の三博士のことを指します。なので、ガレット・デ・ロワは「王様のお菓子」といういい方になります。

起源については、古代ローマのサートゥヌスの祭典であるサートゥルナーリアにまでさかのぼります。饗宴でソラマメ(フェーヴ)を一つ入れたケーキが渡されて、豆入りが当たった者は、宴の王になれるというものです。

なぜ、ソラマメかというと、豆の形が胎児に似ていることから、古代から生命のシンボルとして扱われていたためです。現在では、陶器製かプラスチック製の人形が使われています。

どうやって食べるのか?

パイのお菓子に紙の王冠が置いてあって、中には陶器製の人形が入っている。一体どのように食べるのか?といいますと、基本的には集まった家族の中から、一番小さい子供をテーブル付近に呼び、目隠しをします。次に、大人の誰かが切り分けて、子供に誰に配るかを決めさせます。

そして、陶器製の人形が入ったパイを手にした人は、紙の王冠をかぶって、皆に祝福されます。その人は、1年間幸福が続くといわれています。というように、ゲーム感覚で食事を楽しむといった感じです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本のお正月と言えば、おせちで、この食べ物も当然ながら長寿や繁栄を願って作られています。おせち料理を食べて新年を迎えたあと、デザートとしてや少し日をあけて、気分を変える意味も込めて、ガレット・デ・ロワを食べてみるのもいいのではないでしょうか?おみくじを引くように、そして少しゲーム感覚で楽しめるお菓子です。新しい正月パーティーのひとつとして、取り入れてみはいかがでしょうか?

 

この記事を書いた人


ホームパーティー推進委員会編集部
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