アメリカのホームパーティー事情 その3「ハウスウォーミングパーティー」

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皆で温めて、住みよい家にしよう

日本ではあまり馴染みのない言葉 “ハウスウォーミングパーティー”。
ハウスウォーミングとは、文字通り「house warming」書いて「家を温める」です。 
つまりは引っ越し先の新しい家を皆で温めて、住人が心地よく住めるようにという言葉からきています。
アメリカではゲンを担ぐ意味合いがあり、日本でいうと引越し祝いパーティー、新築祝いパーティーにあたります。
今回はハウスウォーミングパーティーを開く方法と、参加の仕方について少しだけご紹介します。

パーティーの主催者は誰になる?

こちらは引っ越しした当人か友人でも構いませんが、基本的には引っ越しした当人が1ヶ月以内に行うのが慣例となっています。

呼ぶとしたらどんな人がいい?

大きな決まりはありませんが、基本的に友人や家族、親戚、会社関係の方が対象になります。
ただ、最近では引っ越し先のご近所の方々を呼ぶのも増えています。
特にお子さんがいる場合、ご近所の方を呼ぶと親子で参加してくれるため、引っ越し先の学校で友達ができやすくなるのもあり、主流になってきています。
招待状などを作るのが慣例ですが、開くパーティーがポットラックならそれを明記し、 テーマがある場合も明確に記した方が良いでしょう。

そして何より『皆でお祝いして温めてください』と旨をしっかり表記しましょう。
もちろん、新しい引っ越し先の情報もマストです!

招待を受けた場合はどう振舞えばよいか?

もし、ハウスウォーミングパーティーに誘われたら必ずお土産を用意しましょう。
日本では、新築のお祝いとして持っていくような物で良いと思いますが、当日、飲むワインやお菓子でも大丈夫です。
関係性によっては、金額も変わるかもしれませんが、大事なのは「おめでとう」という気持ちです。
ドレスコードもハウスウォーミングパーティーの場合はないのがほとんどなので、普段着でも大丈夫です。
また、伺う前に、駐車場の確認や交通機関の連絡先などを調べておくと便利です。

アメリカでは、ハウスウォーミングパーティーは進化しており、通常の新築祝いパーティーなどではなく、テーマを決めてアクティビティを追加するのが流行っています。
例えば“paint room(ペイントルーム)” というテーマでは、参加者全員で最後の一部屋のペンキを塗り、家を完成させたり、“Block Party(ブロックパーティー)”では、主催者の家だけではなく、開催した本人が住むエリアにある住居10件ほどを巻き込み、お祭りのように行ったりします。
地域の人としっかりとコミュニケーションを取ることにより、自分達を理解してもらうようにするのが目的です。
お子さんが多い地域などではよく見かけるようになりました。
あとは“Hunt goods(ハントグッズ)”というのもあります。
これは、家主が家のどこかに“宝”を隠しておき、それを参加者らが謎解き感覚で探すというゲームを取り入れたものです。
大きい邸宅などではよく開かれるもので、わずかな時間で、全員に家の隅々まで紹介することができます。

以上の様に、さまざまなハウスウォーミングパーティーがありますので、ぜひ、日本でもこの文化を根付かせていきましょう。
まず引っ越ししたら、必ずお披露目パーティー、ハウスウォーミングパーティーをしましょう!