改めて聞いてみた!アメリカ人・Geoffから見た日本のホムパ
今回、ホムパ推進委員会のメンバーであり、ホムパの本場アメリカで育ったGeoff(ジェフ)に、「日本のホムパってどうなの?」という本音と、本場のホムパの様子を聞いてみました!
もっと気軽でいいのに!
━━ Geoff、率直に言って日本のホムパって、どんなイメージ?
Geoff そうだね~。ちょっと難しく考え過ぎて、ハードルが上がっちゃってる気がするよね。本当のホムパは、もっと気軽でいいんだよ。
━━ 気軽にって言うとどんな感じ?
Geoff 僕らが言うホムパは、家族がちょっと集まるだけでも立派なホムパ。近所の家族や友人で、「ちょっと今夜はうちでご飯たべる?」っていうときもホムパ。
━━ 人が集まってご飯を食べればホムパになるっていうこと?
Geoff そうだね。だから料理も手の込んだものじゃなくて、宅配ピザでもハンバーガーでも、スーパーで売っているディップとかサラダでもいいってこと。料理をするとしても、パスタやラザニアなんかの簡単で定番のものでいいんだよ。テーブルの上も、そんなに飾ったりしないね。
無理なく簡単&テキトー
━━ 日本人からすると、「ホムパ=いっぱい飾って手の込んだ料理をしなくちゃ!」って考えてる人の方が多い気がする…。
Geoff やっぱり、インスタ映えとか考えるとそうなっちゃうのかな? 「おもてなし文化」とかもあるしね。もちろんアメリカでも、いろんな飾りをつけることもあるけど、それは誕生日とか特別なパーティーのときくらい。それでも、SNSや雑誌なんかで取り上げられているパーティーの写真ほど飾り立てたりしないよ。結構テキトー(笑)。
━━ あとは、日本って家が狭いってのもネックだよね。
Geoff 確かに日本は住宅が狭いけど、アメリカでも狭い家はあるし、アパートの一室でやることもあるよ。立食にすれば問題ないでしょ? 考え方次第じゃないかな?
━━ なるほど!じゃあ、普段は具体的にどんなホムパが多いの?
Geoff このサイトでも紹介した「ポットラックパーティー」が、一番典型的なアメリカのホムパだと思うよ。みんなで適当に持ち寄って、カジュアルにパーティーするっていうもの。ただ、持ってきた料理がかぶっちゃうと大変だから、「あなたはサラダで、あなたはパスタ系で…」という風に、それぞれ持ってくる料理の担当カテゴリーくらいは決めるよ。手づくりでもいいし、買って来たものでもOK。みんなができる範囲の事を用意するんだ。
━━ Geoffがこれまでで「一番楽しかった!」と思うホムパはどんなものだったの?
Geoff 学生時代、僕の誕生日に開いた「ゲームパーティー」は楽しかったね! みんなでゲーム機を持ち寄って、リビングには大きなプロジェクター。いろんな部屋からゲームをつなげて、みんなでプレイしたのは面白かったね。料理はそっちのけで、ゲーム三昧だったけど。
━━ おぉぉ~! 工夫次第でいろんなパーティーができるんだね。じゃあ、記念日などに合わせた定番のホムパにはどんなものがあるの?
Geoff 一番大きなパーティーは、「ファミリーユニオン」かな。1~2年に一度、実家を離れてアメリカや世界に散らばった家族たちが一同に集まるホムパ。数日間にわたって開催されて、親族がみんな集まるところでは、数十人にもなることもあるんだ。かなり大がかりで特別なホムパだね。
━━ そんな大規模なホムパが一般の家庭であるの!? さすがホムパ大国!というかもはやお祭り!!
Geoff あとは、「サンクスギビングデイ」やクリスマスも、みんなが家に帰って来て、家族との愛情や友情を確かめ合うホムパだよね。サンクスギビングデイは日本語で「感謝祭」って訳されているから、日本でも聞いたことがある人も多いんじゃないかな? サンクスギビングデイは毎年11月の第4木曜で、代表的な食べ物はターキー。海外の映画やドラマでも、ターキーを食べるシーンを観たことがあるんじゃない?
━━ それは結構見たことがあるかも!こういうのって、日本のお正月やお盆みたいなものかな? 日本よりは確実に家族が集まる「口実」が多いよね?
Geoff そうだね。こういった集まる機会は多いと思うよ。でも、こういう季節のイベントや記念日だけじゃなくても、気軽に集まるのがいいんだよね。それがホンマのホムパ! 日本でももっと気軽に、カジュアルにホムパを楽しんでほしいよね。
━━ 日本のホムパが、「豪華にしなくちゃ!」っていう呪縛から解き放たれて、新しい日本文化にまで浸透していったらいいよね。ホムパ推進委員会でも、さらに気負わず気軽に楽しめるホムパのアイデアやレポートを発信していきます!